« ホタル通信 No.194 | トップページ | [No.510-2]残してきたもの »

[No.510-1]残してきたもの

No.510-1

登場人物
virgo女性=牽引役  virgo女性=相手
-----------------------------
「あっ!しまった・・・」
「ええっ!?なになに!?」

バス停に着いた瞬間に、思い出した。

「傘、忘れた!」
「・・・なんだ、びっくりしたじゃない・・・」

忘れた場所は分かっている。

「どうする・・・取りに行く?」
「でも、時間が微妙・・・」

そろそろバスが来る時間だ。
街中のバスなら、次のバスを待ってもいい。
けど、ここは街外れ・・・大袈裟に言えば山への入り口付近だ。

「そうね、これを逃したら、1時間も後だもんね」

この寒空の下・・・というより、一面の銀世界だ。
ここで1時間、立ちっぱなしは辛い。

「・・・まぁ、ビニール傘だし」

雪をよけるために、とりあえず買ったものだ。
ブランド品でも想い出の品でもなんでもない。

「それにもう、雪もおさまったようだし」

冷静になれば、別に取りに行くような物でもないと分かる。

(No.510-2へ続く)

|

« ホタル通信 No.194 | トップページ | [No.510-2]残してきたもの »

(021)小説No.501~525」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/104673/58986901

この記事へのトラックバック一覧です: [No.510-1]残してきたもの:

« ホタル通信 No.194 | トップページ | [No.510-2]残してきたもの »