« ホタル通信 No.081 | トップページ | [No.284-2]プラタナスの道で »

[No.284-1]プラタナスの道で

No.284-1

登場人物
virgo=牽引役(女性)shadow=相手(男性)
-----------------------------
「なんだよ、さっきからニヤニヤしてるぞ」
「そぉ?べつにぃ・・・」

ほころんだ口元が、ついだらしない返事を返してしまう。

「何だよ、気になるじゃないか」

彼は気付いているのだろうか、今、この状況を。

「ねぇ、覚えてる?」
「えっ!?はっ!・・・んっお」

最後はよく分からない返事になっていた。
ひとつ言えることは、かなり焦っている。

「いや、その・・・なんだ・・・アレだよ・・・そう、あれ!」
「・・・違うよ」

答えを聞くまでもなかった。

「何かの記念日だと思ったんでしょ?」
「ち、ちがうの?」

仮に記念日だとしても、男性を試すようなマネはしない。

「何の日か覚えてる?・・・って聞いてないよ」
「それも、そうだな・・・」

さっきまでの慌てようがウソのようだった。

「・・・でも、覚えてない・・・ごめん」
「じゃぁ、ねぇ・・・」

~少し色づくプラタナスの道で
    あなたの声が背中越しに聞こえてくる~♪

「その歌・・・」
「そっ!私が失恋してた時、聞かせてくれたでしょ?」

だから何なんだよ?・・・そんな彼の表情が微笑ましい。

(No.284-2へ続く)

|

« ホタル通信 No.081 | トップページ | [No.284-2]プラタナスの道で »

(012)小説No.276~300」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/104673/52296767

この記事へのトラックバック一覧です: [No.284-1]プラタナスの道で:

« ホタル通信 No.081 | トップページ | [No.284-2]プラタナスの道で »