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[No.196-2]学習効果

No.196-2

「そうね、大人な言い方をすれば“体”はそうかもしれない」

仮に体を自由に出来たとしても、心までもそうとは限らない。

「最初はそれでも構わない・・・ただ・・・」
「いずれ、そのギャップに悩まされることになる・・・でしょ?」

例の彼女に悪意はなく、信頼できる相手に相談しただけだろう。
それを男性は“選ばれた人=好意を持たれている”と勘違いする。
それが、体の関係まで進めば尚更だろう。

「それを何度か繰り返せば・・・」
「それが学習効果になる・・・わけね」
「お陰様で、随分と学習させてもらったよ」

尚哉(なおや)がおどけた顔をして笑った。
話が振り出しに戻った時点で、静かなバーはより静けさを増した。

「じゃ、あえてもう一度聞くけど学習効果って?」

私から静寂を破ってみた。

「勘違いしないことなんだけど・・・」

尚哉が一呼吸置くようにして、続きを話した。

「・・・心が繋がるまでは勘違いしないってことさ」
「あら、慎重ね!」

確かに悪いことではない。
でも、今は困る。

「あーあ・・・なんか、相談しずらくなったんだけど・・・」
「心配ないさ、君の場合は前から好きだから」

(No.196完)

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