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[No.37-2]ラジャー!

No.37-2

綾乃は感情の浮き沈みが激しい。
それは単にわがままではなく、心の傷が・・・そう、彼女を傷付けて来たのは、僕ら大人達だ。
だからこそ、彼女のその一言には、意味がある。

「今度、お茶しに行こうよ」

何気ない会話や予定が、明日をつないでくれる。
彼女の力になりたい。
そして、最後にその一言を待っている。

「なぁ、今度いつ逢えるん?」
「来週なら、大丈夫だと思うけど・・・あとでメールで連絡するよ」
「そやね、待ってるわ」

「えっと・・・来週、来週・・・」
最近、仕事の都合で先のスケジュールがいっぱいだ。
だから、綾乃に即答しなかった訳ではない。
メールをすれば、僕にとっての最大のイベントが待ち構えているからだ。

『来週の木曜日の夜、大丈夫だよ』

綾乃にメールした。
何度かメールのやり取りが続いた。

(そろそろかな・・・)

『じゃ、来週』
僕の期待は最高潮に達した。

『ラジ・・・』
(来た!)

『ラジャりました!』

彼女の楽しい裏切りに、人生最大の笑いを経験した。

(No.37完)

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