カテゴリー「(112)通信No.301~325」の16件の記事

ホタル通信 No.316

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.292 決意の花火
実話度:★★★★★(100%)
語り手:男性

実話度は、一部を除いてほぼ100%ですが、小説のタイトルを見て
もどんな話だったのか思い出すことができませんでした。

あらためて読んで見ると・・・自分で言うのもなんですが、胸が熱く
なりました。実話度が示す通り、ドラマのような展開が、現実に起き
ようとしていました。
彼女は彼と住んではいるものの、住んでいる理由はそう単純なモノ
ではありませんでした。端的に書けば行き場所がない彼女にとって
の“転がり先”だったわけです。多少の恋愛感情がなかったわけで
はないものの、“住まわせてもらっている”という、負い目からきた
感情だったのかもしれません。

冬のホタルの読者なら分かるとは思いますが、その彼女は“せいじ
ゅうろうシリーズ”の菜緒に他なりません。
大袈裟ですが、彼女の脱出劇はこの小説に始まったことではなく、
過去にも何度かありました。ただ、ここまで具体的に話が進んだこ
とはなかったため、その期待は大きく膨らみました。その分、未遂で
終ったときの落胆もまた大きなものでした。

あらためて読み返してみると、ラストに書いてある「真夏の逃亡劇」
というのが小説のタイトルに相応しい気もします。でも花火のように
派手に咲いて儚くも散った“私の心”を表現したかったため、今のタ
イトルにしたように記憶しています。
S316

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ホタル通信 No.315

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.241 糸
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性

この手の小説を作る時は、何らかの悩みや困りごとを抱えてい
ることが少なくありません。

それが何であったのかは正直覚えていません。でも、思い当た
ることはあります。もともと、“冬のホタル”自体が、ある悩みごと
から生まれたようなものです。特に初期の作品は、同じルーツを
辿るといっても言い過ぎではありません。
この小説では、女性ふたりが登場していますが、実際は違うか
もしれません。その時々により、作者が男性になったり、女性に
なったりしています。

内容は小説にも出てくる通り、少し哲学っぽい作りです。ホタル
通信を書いている時に思い出したのですが、昔々、小学生の頃
に、こんな感じの詩を書いていました。
もちろん、こんな大人っぽいものではなく、少し背伸びしたような
感じのものです。その頃から、出来栄えは抜きにしても、文章を
書くことが好きだったみたいですね、自分で言うのも何ですけど。

今は、あまり書かないタイプの小説です。
書けば書くほど、現実味がなくなることに加えて、自分に酔ってし
まうことが少なくないからです。
とは言え、自分に溜まったガスを、時々抜いてあげる必要もあり
ますから、その意味では“らしくない”小説を作りことは今でもあ
ります。
T315

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ホタル通信 No.314

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.239 似た人を好きになる
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性

好きになるかは別にしても、誰しも好みの顔はあると思います。
その瞬間は意識していなくとも、歴代の彼を並べてみると・・・。

実話度は低めですが、タイトルにもなっている「似た人を好きに
なる」という点は事実です。加えて、アイドルの話が出て来てい
ますが、これも事実です。同時期に両方好きになったために、
どちらを先に好きになったのかは、自分の中でもいまだに謎で
す。それからというもの、タイプはどうしても似てきます。

さて、ラストは顔と声の話になっていますが、本当は違う結末に
する予定でした。もちろん、創作上の結末なので事実ではない
のですが、もしかしたら・・・と思わせるものです。
顔が似た人を好きになっても、心まで同じということはほぼあり
えません。それを分かっていながら、昔の彼の面影を姿形だけ
ではなく、心の中まで追い求めていた・・・こんな結末です。

顔は似ていると、心も・・・なんて幻想を抱くことはもうなくなりま
したが、それでも逆戻りしそうなときがなくもないですけどね。
T314

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ホタル通信 No.313

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.296 別れの予感
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性

突然、彼と連絡が取れなくなったのは事実です。小説に書いた
「じゃあ、また明日!」ではなかったですが、こんな感じのメール
が最後になりました。

メールを送ればエラーが返ってくるし、電話は拒否されているよ
うでした。もちろん、全く予感がなかったわけでもありません。実
際、そうなる数ヶ月前に多少の修羅場がありました。
でも、それも乗り越え、ようやく安定し始めた時期だっただけに、
残念でなりませんでした。
悲しいとか悔しいとか、そんな感情を抱くこともできず、それこそ
“糸が切れた凧”のように、私の心はしばらく、行く宛もなくたださ
まようだけでした。

気にしていない・・・と言えば嘘になりますが、私の中では想い出
に変わっています。
あれだけ、“彼なしでは生きていけない!”なんて言っていたわり
には、振り返るとバカバカしくなるほどです。誰もが通る道・・・とま
では言いませんが、その道を通ることは決してマイナスではありま
せん。もしろ、私の場合はプラスに作用しました。

春が近づくと思い出します。
桜の花びらが舞い落ちる中で、途方に暮れていた私。繋がらない
ケータイを握り締めて・・・。
T313

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ホタル通信 No.312

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.373 笑顔に逢いたい
実話度:★★★★★(100%)
語り手:女性

フムフム・・・と読み進めて行くと、最後の最後で「エー!」みたい
な感じで終わります。

実話度が示す通り、ほぼ実話です。実際に、小説上の私(女性)
がした行為を忠実に再現してみました。所々、意味不明とも思え
る行動をしていますが、現実の行動を小説風にしたので、こんな
感じになりました。

さて、小説上、時間の情報は入れていませんが、仕事終わりの
夜の話です。エレベータに向かう途中に、泣き声が聞こえてきた
のですが、それが何ともか細く、誰かに呼びかけているようであ
り、只ならぬ雰囲気を感じました。
この後の展開は小説に書いた通りであり、遠くに逃げない子猫、
親猫と私のコミカルな攻防戦・・・が続きます。コミカルと言っても
親猫にちょっとイジワルしたような感じですね。

冒頭に記載した最後の最後で「エー!」みたいな感じで終わるこ
とについては、何の伏線もなく、卑怯と言えば卑怯な結末です。
自分自身もどうして、少しダークな話を持ち込んだのか、ハッキリ
とは覚えていません。
でも、この猫の関係が、どうしてもある人と重なってしまったため
に入れました。つまり、まだ“見ぬ母”については、現実の作者で
はなく、他人のエピソ-ドです。

猫がからむ話はこの他にも多数あります。積極的にからむつもり
はないのですが、なぜだか巻き込まれてしまいます。でもそれを
楽しんでいる自分が居ます。
T312

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ホタル通信 No.311

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.377 季節の色
実話度:★☆☆☆☆(%)
語り手:女性

時々、こんな小説を作ります。アンニュイとまでは行かなくても
物思いにふけると言うか・・・。

話は変りますが、秘密にしている作者の情報をひとつ公開すれ
ば少なくとも“学生”ではありません。ですが、今回の話の舞台
は高校です。つまり、本物の高校生の方々からすれば、かなり
違和感を感じるかもしれません。悪い意味で、会話が大人っぽ
過ぎるとか・・・。

さて、内容に触れていきますね。
この話のきっかけは、秋になると特徴的な香りを放つ、あのオレ
ンジ色の植物です。実はこの香りに触発されて書いた小説が少
なくありません。自分の中では、季節というか時の流れを感じる
植物のひとつです。
なぜ、舞台を高校にしたのか覚えてはいませんが、書き進めて
行くうちに、少し青春めいた展開になってきたため、そのまま高
校を舞台にしました。当然、オチは考えていませんでしたが、い
つも通り、二人に話の展開を任せていると、こんな感じに落ち着
きました。

“季節は巡り”との記述は、具体的な期間をあえて避けて、読み
手に想像してもらうための手法です。この二人が物思いにふけ
ていたのは、もしかしたら卒業を前に色々と考えていたからかも
しれませんね。
自分達の足跡、先生や後輩達への想い、そして叶わなかった恋。
T311

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ホタル通信 No.310

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.238 なんだよ・・・。
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:男性

最近はあまり書いていませんが、冬のホタルでは定番の雨男、
雨女にまつわる話です。

正直、作者は雨男あるいは雨女です。もちろん、小説のように
科学的根拠はありません。ただ、驚くほど、外に出た途端、雨
が降って来ることが多く、それを否定するのが難しいほどです。
そんなエピソードが多いこともあり、雨をテーマにした小説がよ
く生まれます。

さて、内容に触れていきます。
小説の3分の2は“どうでもよい話”で構成しています。その話
を延々と悶々と続けることで、オチを際立たせています。この
手の話は書く機会が多いので、ネタに困りそうな気がしている
のですが、書くたびに新しい発見があります。
とはいうものの、あくまでも日常会話の延長線のようなオチに
するために、そこそこ悩んだりはします。

この小説を一言で言えば、“女性の計画的犯行”の話であり、
よくあるパターンです。ただ、その犯行が計画通りには行かな
かったオチです。
会社を出て、駅に向かっている二人。そして、なかなか雨が降
らずにヤキモキしている彼女を想像しながら読んで頂ければ。
T310

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ホタル通信 No.309

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.235 真珠のような女
実話度:☆☆☆☆☆(00%)
語り手:女性

タイトルからして、“商業的な小説”の匂いがします。実際、内容
も手前味噌ですが、そこそこの出来です。

話のきっかけはあったとは思いますが、正直覚えていません。
多分、真珠が成長する過程を何らかの方法で知ったことが発端
であると思います。
何度か書きましたが、“商業的な小説”とは、独特の世界観がな
い分、読みやすく理解もしやすい小説を言います。
もともと、皆さんに読んで欲しい・・・という理由でブログを立ち上
げたのではなく、ある人だけに向けたメッセージを小説風に置き
換えました。従って、“独りよがり”や“自己満足”が主体です。

これを前向きな表現にすれば、独特の世界観ということになりま
すが、時々、少し主旨を外れた小説らしい小説が生まれることが
あります。今回の小説も、前半に“真珠のような人”と謎を仕掛け、
オチで種明かしをするという比較的、王道とも言える展開です。
加えて実話度が低い関係で、良い意味での毒々しい感じがなく、
サッパリ、アッサリした内容です。
小説的には、そこそこの出来だとしても、自分らしさがなく、あま
り好きではありません。

最後になりますが、登場人物が3名の珍しいタイプの小説です。
今でも小説によっては、複数名登場させたい場合も多々あるの
ですが極力、自分(牽引役)と相手だけに絞り込んでいます。
T309

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ホタル通信 No.308

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.237 かごの中のネコ
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:女性

日中ではなく、深夜ということもあり、かなり驚いたことを覚えて
います。

小説にも書いた通り、向こうは向こうで驚いたと思いますが、遠
くまで逃げなかったのが印象的でした。
実話度の通り、ほぼ事実ですが、ラストは創作しています。実は
それ以来、その猫とは会っていません。もちろん、四六時中、駐
輪場に居るわけではありませんので、単に時間帯が合わないだ
けかもしれません。

さて、ラストのオチの意味は分かりますか?
自分で読み直しても、一瞬「?」となったくらいですから、伝わら
ないかもしれません。
中盤まで、猫のお気に入りの場所は、“隣の自転車のかごの中”
という流れで話を進めています。ところが、ある日、確認したら、
私の自転車のかごの中で寝ていた・・・よくよく考えると、あの日、
深夜の帰宅だったので、猫としては、私の自転車で寝ることがで
きず、仕方なく隣の自転車で寝た・・・というシチュエーションです。

“その時だけ、深夜近くの時間”が言うなれば、伏線みたいなもの
ですね。普段なら、あってしかるべき時間に自転車がなかったと
いうことを遠回しに表現しています。
T308

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ホタル通信 No.307

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.274 気になる写真
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:男性

写真の存在、撮った経緯・・・そして、その写真がイマイチだった
ことは事実です。

この小説は、「せいじゅうろう」シリーズのひとつとして、発表する
予定でしたが、せいじゅうろう(リラックマ)が脇役にまわってしま
ったので、単独作品にしました。
「那央=菜緒」「那央が好きなキャラクター=リラックマ」の関係
がその名残りとも言えます。

さて、前述した通り、写真も現存しており、当たり前ですが、その
イマイチ感も健在です。
小説上では、そのイマイチ感を「ええよ!でも、また結婚式を思
い浮かべると緊張するやん」と、都合よく解釈したラストで締めく
くっていますが、事実はそうではありません。
写真が嫌だったわけではないのでしょうが、一言で表せば「心の
闇」が、そのような表情を生んだのかもしれません。

あの時、彼女が何を考え、何を見ていたのか、もう伺い知ること
は出来ませんが、結果的に、これが一緒に写った唯一の写真に
なってしまいました。
決して、表情は冴えないけれど、今でも胸を熱くする一枚です。
T307

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