カテゴリー「(108)通信No.201~225」の25件の記事

ホタル通信 No.225

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.357 スクールバック
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:男性

実話度はかなり低めです。タイトルであるスクールバックと
ちょっとした会話以外は、全て創作です。

相手の女性は当時、20代前半の人でしたが、やや童顔な
こともありスクールバックが不自然ではありませんでした。
いつもスクールバックを含めて、2つのバックを持ち歩いて
いて、男性の目からすれば「なぜそんなに荷物が?」とい
つも不思議に思っていました。

その不思議が小説の主軸であり、何が入っているのか分
からない状態をコミカルに描いてみました。実際に中身を
ゴソゴソすることはなかったのですが、別に隠そうともして
いなかったのは事実です。

ホタル通信を書くにあたっては、いつも読み直しているの
ですが、今回のオチの部分・・・2つの設定があるというこ
とに今更ながら気付きました。
もちろん、小説を作った当時はそこまで考えていませんで
した。
ひとつ目は、去年あげ損ねたチョコがバックに残っていた
という設定、ふたつ目は今年あげようとしていたチョコをさ
りげなく出したという設定です。

当時は、前者の設定でした。最後のセリフ「・・・って、こと
は・・・」には“腐っている?”“賞味期限が切れている?”
のようなセリフが続きます。
ですが、後者でも通じますよね。それは、さりげなくチョコ
を出された後「・・・って、ことは・・・」には“僕のことが好き
ってこと?”のようなセリフが似合います。

いずれにせよ、いつも重そうに抱えていた記憶があります。
もしかしたら、そこには彼女なりの夢が詰まっていたのか
もしれません。
T225

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ホタル通信 No.224

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.293 小さな命
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:女性

相手との会話のシーンを除けば、ストーリーとしてはほぼ事
実です。

セミは夏のイメージですよね?
それに夏の始まりも夏の終わりもイメージさせてくれる存在
です。セミが一匹、もう一匹と競うように鳴き始めたら、夏本
番です。
一方、夏の終わりはセミが鳴きやんだことよりも、死んだセ
ミに群がるアリの大群を見たとき、強烈にそれを感じます。
夏真っ盛りの時は、人間のことなんかお構いなしで、朝から
大合唱している彼らでも、自然の法則には逆らえません。

一度は7階の窓から放り投げようとしたのですが、あまりに
も手に伝わる弱々しさに、さすがの私も躊躇しました。
特別、慈悲深いわけでもないのですが、1階に下りるついで
に・・・と思い、行動に移しました。

不思議なことに、今でもあの弱々しさを手が覚えています。
でも、小説に書いた通り、たくましさも感じました。
決して、消え行く命に身を任せる・・・というのではなく、最
後までもがき生きようとする姿に、ちょっと感動すら覚えま
した。

今年の夏も「朝からうるさい!」とヒステリックになりつつも
なぜか嬉しそうな、そんな自分が居ました。
T224

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ホタル通信 No.223

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.364 見えない壁
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性

実話度はやや低めです。この小説も当時の心境を綴ったような
タイプの話です。

前半の友人の行動は創作ではなく事実なんですが、冒頭、“当
時の心境”と書いた通り、本当は友人ではなく作者のことなんで
すよ。
もともと冬のホタルは作者を必ずしも牽引役として登場させるわ
けではなく、時には牽引役に対する相手役だったりします。
客観的に物事を語りたい時、少しオブラートに包んだような内容
にしたい時などに、このような手法をとります。

物語の進行は、どちらかと言えば、ダラダラ、クドクド・・・そんな
感じでしょうか?
タイトルである“見えない壁”は、後半を書いているうちに自然と
出てきたキーワードです。オチに相当するラストも、それを軸に
考えてみました。
何度か書かせて頂きましたが、ラストを考えてから書き始めるこ
とはほとんどなく、ぶっちゃけ、成り行き任せです。これを作者は
「登場人物達に任せる」と表現しています。

自分にとっての雑踏は、騒がしい象徴ではなく、寂しさの象徴で
す。人は大勢居るけど、そのつながりは限りなく希薄・・・。
けど、その中で、もがき苦しみ、生きていることを実感しているの
かもしれませんね。
S223

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ホタル通信 No.222

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.347 遅いメール
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:男性

この小説にある背景については、ほぼ実話です。モデルになる
人も実在し、時々、小説に登場して頂いています。

小説の通り、返事が極端に遅い人です。
それこそ、いつ頃の何のメールに対する返信なのか分からない
ことが、しばしばありました。時にはひとつの話が完結するまで
に数か月掛かることさえありました。
腹が立つというより、そこまで覚えていることがとても不思議で
なりませんでしたね。

そんな状態から生まれたのが、この小説です。
“いつ頃の何のメールに対する返信か分からない”この曖昧さ
を利用して、少し艶っぽく仕上げてみました。
彼女がさも告白したような返信に付け入り、どさくさにまぎれて
告白する・・・これが小説の軸になっています。

ただ、最後まで読んで頂ければ分かるように、彼女は告白した
わけでもなく「私も○○が好きだから、それを買いに行くために
付き合ってください」というのがオチになっています。
ちなみに、○○に相当するものは、特に何も想定していません。
重いと想いを引っ掛けているわけですから、女性ではそれなり
の重量物ということになりますね。

艶っぽく仕上げた・・・と前述しましたが、今でもお互い、良い意
味で中途半端な関係を続けており、艶っぽさも、多少なりとも事
実のひとつなですよ。
T222

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ホタル通信 No.221

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.327 京阪電車
実話度:★★★★★(100%)
語り手:女性

実話度はほぼ100%です。心情というより、珍しく描写に拘った
作品です。

小説では乗車駅は書いていませんが、どこだと思われますか?
実は、古川橋駅なんですよ。古川橋から乗車し、淀屋橋まで向
かうまでを小説化しています。
・・・ですが、目的はもうひとつあったと言いますか、本当はそれ
を目的に古川橋に行ったのです。

小説の冒頭に「記憶では仕事場に10時ごろ着くと聞いた。それ
を逆算すると、今頃の時間になるだろう」という記載があります。
彼の生活サイクルに合わせて、より疑似体験を濃いものにした
いと考えたのではなく、その時間なら、もしかして逢えるかも・・・
という期待があったからなんです。
彼はちょっとしたモデルのような仕事をしていたのですが、表舞
台でキラキラ・・・というようなものではありませんでした。

そんな彼と音信普通になり、でも逢いたい気持ちは抑えられな
い・・・これが古川橋へと向かった理由なんです。
もしかしたら、彼に逢えるかも・・・そんな想いで、駅に立ち、何
本も電車を見送りました。
小説としては、そんなに気合を入れて作ったわけでもなく、他の
小説よりも特に優れているとも思えません。でも、不思議なこと
に一番多くの拍手を頂いており、なにか共感していただけるもの
があったのかな?・・・と嬉しい限りです。

最後に、当時はもう二度と古川橋に行くことはないだろうと思って
いたのですが・・・「No.505 私に行けと・・・」
T221

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ホタル通信 No.220

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.326 心の穴
実話度:☆☆☆☆☆(0%)
語り手:女性

冒頭にいきなり結論を言っておきます。オチの意味が自分でも
よく分かりません。

実話度は限りなくゼロです。当時の心境を単に小説のタイトル
にしただけなので、内容は全て創作になります。
さて、内容はともかく、冒頭に書いた通り、オチの意味がよく分
かりません。話の流れからすれば、ふさがらない穴を何とかふ
さごうとしているのは間違いないのですが、なぜ「叩いて元に戻
す」ことになったのか謎です。

ホタル通信を書くに当たって、何度も読み直して、思い出そうと
試みましたが、どうしても思い出せませんでした。ならば、なん
とか解釈しようと、あれこれ考えてみました。
おそらく、穴をふさぐことができないなら、穴が開く前に戻せば
いい・・・そのために、彼を叩いて「彼女のことは忘れなさい」つ
まり、目を覚ましなさい・・・ということでしょうか。

ポッカリ空いた心の穴・・・言葉の響きだけで小説を書き始めま
した。実話度ゼロの小説は、単なるキーワードだけで書き始め
ることも多く、この小説もまさしくそうです。
ただ、本当は心に穴があくことになった原因を小説にしようかと
も考えていましたが、書き始めたらどんどん話が別の方向に進
んでしまいました。

冬のホタルは、作者が展開を考えるのではなく、あくまでも登場
人物達が話を作り上げて行きます。
この二人なら、今置かれているシチュエーションなら、などを考
えて結末を考えずに一気に書き上げています。T220

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ホタル通信 No.219

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.338 思い出はセピア色
実話度:☆☆☆☆☆(0%)
語り手:男性

この小説はオチのアイデアを思い付いた後に、話を作って
行きました。

一般的にも“想い出はセピア色” と表現されることはと少な
くないと思います。きっかけは忘れましたが、このフレーズ
を耳にした時、セピア色→単色→データ量が少ないと連想
されました。
「なんでそこに繋がるわけ?」と不思議がられるかもしれま
せんが、エレクトロニクス関係の仕事柄、自分にとってはご
く自然な流れなんですよ。
ちなみにエレクトロニクスと言っても、多少表現はぼやかし
ています。作者の素性は秘密なもので。

オチが決まってますので、あとはどう展開させるか、それだ
けを考えて作り始めました。
そうすると、これも自然に居酒屋、失恋話、そしてややコミ
カルに展開・・・という流れが浮かび、労せず書き上げること
ができました。
何度か書かせて頂いた通り、仕事のお昼休み中の1時間
の中で創作活動していますが、これは30分も掛からなかっ
たと記憶しています。

話は前後しますが、実話度はゼロで、自分でよく言うところ
の“商業的な”作りの小説です。
一般的には、このような話のほうがウケるのだと思います
が、極力そのような小説は避けるようにしています。
T219

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ホタル通信 No.218

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.346 パッセージ 
実話度:☆☆☆☆☆(0%)
語り手:女性

稀に作ることがある“歌詞を小説風”にアレンジした作品で
す。その歌詞とはタイトル通り、工藤静香さんのファースト
アルバム「ミステリアス」に収録されている一曲です。

当ブログの主旨から言えば、実話度はゼロなんですが、実
在する歌詞という面から考えると、ゼロというには少し違和
感があるのかもしれませんね。
冒頭に書いた“歌詞を小説風にアレンジした作品”には共
有するものがあって「もともと歌詞にストーリー性」があって
「そこに時間の経過が感じられる」ものを選んでいます。
ただ、選ぶと言っても、書くためにわざわざ選ぶことはなく、
たまたま出会った歌詞に「これは!?」と感じたものを小説
化しています。

話を続ければ、時間の経過は現在、過去、未来の大きなも
のから、今この瞬間の小さなものまで様々です。
例えばホタル通信No.186で紹介した「小説No.213 ORION
のように、時間をさかのぼる・・・ようなものも時間の経過と
して捉えています。
これも歌詞を題材にしていますが、パッセージのように全編
にわたるようなものは、後にも先にもこれしかありません。

小説のラストは、歌詞にないシーンを追加しています。
ラストシーンを現在とするならば、過去の過去、過去、そして
現在(ラストシーン)のような時間経過があります。現在の彼
の姿に、元カレの姿を重ね合わせながら・・・。
T218

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ホタル通信 No.217

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.355 福山さん
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:男性

タイトルの福山さんとは、ズバリ“福山雅治さん”のことなん
ですが、実は・・・。

細かな所を除けば全般的な雰囲気は事実です。二枚目俳
優の名をあげられて“負けた”と、若き日頃、思ったことがあ
ります。
その“負けた”理由は小説の通りで、自分より随分と年上で
であったことだけではなく、年齢に見合った貫禄・・・簡単に
言えば、大人の魅力とでもいいましょうか、それがあったか
らなんです。

話を冒頭に戻すと、その負けた相手は本当は福山雅治さん
ではなく、とある俳優さんです。今は、見掛けることもなくな
ったのですが、当時は自分にして見れば、大人の男性その
ものでした。
別に彼女が、当てつけのつもりで口にしたとは思っていない
のですが、それを素直に受け入れられないのも若さの特権
だと思っています。

ですから、今でもその俳優さんの話題が出たりすると、昔の
ことを思い出します。勝った、負けたの感情はさすがに持ち
合わせていませんが、どこかでまだ拘っている部分がない
とは、自信を持って言えません。
小説のラストは、それなtりのオチを付けてみました。これは
さすがに事実ではありませんので。
T217

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ホタル通信 No.216

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.315 三行小説
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:女性

女同士の会話は全て創作ですが、三行小説そのものにつ
いては、100%事実になります。

当時付き合っていた人の影響で、赤川次郎さんの小説を
読むようになり、冗談半分で彼の誕生日にメッセージと共
に、三行小説を贈りました。
小説にも書いた通り、覚えているというより、忘れるほどの
量ではないため、ずっと記憶に残っていました。

この小説上では、大昔に一度だけ書いたことがあり、これ
が今、つまり“冬のホタル”に繋がっているような書き方を
しています。
・・・ですが、他の小説を絡めて見てみると、一番最初の小
説は「No.535 インスタン島」が、初作品ということになりま
す。文章とか絵とかに関して、才能があったわけではない
のですが、人とは違う感性があり、その点については昔か
ら先生にほめられていました。

今でも、小説と呼べるほどの作品は作っていませんが「無
理矢理でもいいから人と違うことをする」という、心意気だけ
は変わっていないのかもしれませんね。
逆に、あまり影響を受けないように、人様の小説を読むこと
は無くなりました。
従って、小説のイロハを知らずに書いています。ですから、
あくまでも“小説風”なんですよ。

最後に、小説では「もうすぐ3年になるね」と書いてあります
が、現在は今年の2月でまる5年が経過しています。
T216

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